手相の見方:運命線を占う時の基礎的なポイント

手相の運命線

手のひらのホクロ占いから始まって、感情線結婚線特殊紋占いあるとラッキーな手相の順で紹介してきましたが、今回からは運命線から読み取れる手相の見方を紹介したいと思います。

運命線は主に仕事運社会との関わりを占う掌線になります。

切れ目のない太くて明瞭な運命線がある人ほど自我が強く、自ら人生を切り開き、積極的に社会と関わろうとしたり、社会的な評価や成功を求める傾向にあります。

”社会的な評価や成功”とは何を指すのかは一概には言えず、それが地位であったり、名声であったり、資産を所有することだったり…それは人それぞれの価値観に任せることになりますが、結局は自分自身が満足することなのだと思います。

自分の仕事や社会での立ち位置に、「自信」と「誇り」を持って生きて行けるか否か。

強い運命線が有る人と言うのは、自分自身が満足できる・納得できる人生になるように、多少の無理をしてでも仕事を頑張ったりして、社会と深く関わっていく訳です。

自分から積極的に掴みに行くタイプが多いですから、強い運命線がある=成功する確率がUPすると占います。

但し、内心では楽な仕事をしたいのに何故か辛く厳しい道を選んでしまう人や、「気が付いたら仕事中心の人生を歩んでいた!」という意に反して社会の激しい渦の中で生きる人にも、強い運命線があることがあります。

1.運命線で何を占うの?

運命線で占えることは以下の通りです。

  • 仕事運 
  • 意志の強さ
  • 社会との関わり方
  • 人生を切り開く力の有無

2.運命線の出る場所は?

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運命線とは、中指に向かって伸びる縦線のことを指します。

運命線と言うと、下の画像のようなものを想像している人が多いようですが、こういうのは稀です。↓

天下筋と呼ばれる運命線の画像

手のひらのどこからスタートしていても、途中で切れたり、くねくねと蛇行していても、中指に向かって伸びている線は全て運命線となります。

いろいろな種類の運命線の画像
運命線のスタート地点で占う方法

3.運命線の長さや位置の標準は?

運命線は、長さや位置によって、見方が変わりますが、ざっくりと長さで占う方法はこちらで紹介しております。

運命線の長い短いで占う

また、高さや位置を判断するには、2つの基準点があります。

A 知能線(頭脳線)を基準にする

まず1つ目は、知能線(頭脳線)が基準になります。
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知能線の位置が35歳くらいを表し、運命線が知能線よりも下にある場合は、若いうちから認められたり頭角を現すでしょう。

しかし、知能線の下で止まっていたり、知能線や感情線を越える別の線がない場合は、早くからの成功したとしてもそれを長続きさせることが難しくなります。若いうちはキャリアを積むことに熱心でも、歳を重ねると情熱を失くしやすいタイプになります。

逆に、知能線よりも上に運命線がある場合は、中年期~晩年に花開くタイプでしょう。

運命線のスタート地点が中指に近ければ近いほど、出世は遅いかもしれませんが、大器晩成型であるとお考えください。

下のように、手首のあたりから中指の近くまで、一直線に運命線が伸びている手相を「天下筋」というのですが、早くから才能が開花したり、成功をおさめ、その成功が晩年まで続くという素晴らしい手相です。

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ここまで一直線に伸びている運命線にはなかなかお目にかかれませんが、知能線よりも下から出ている運命線が、知能線と感情線も超えて中指に向かって伸びているなら、とてもよい運命線と言えるでしょう。

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B 感情線を基準にする

二つ目は感情線を基準にします。

下の画像のように、運命線があっても、感情線の手前でストップしていることがあります。

運命線が感情線で止まる手相

このような運命線は、中途挫折の相と言って、あと一歩が足りなくて夢を諦めてしまいがちです。

諦めないでもう少し粘る気持ちがあれば、運命は変化しますし、手相もいつの間にか感情線を突き抜けているものです。諦めないで粘りましょう!

運命線は、感情線を突き抜けているかどうかが大きなポイントになると思います。

早熟型?晩熟型?運命線のゴール地点で活躍する時期を占う(9種)

年齢を知りたい時は流年法!

その他に、もう少し細かく年齢や時期を知りたいなら、運命線の流年法を用いると目安が分かります。

運命線の流年法
手相で運命が変化しやすい年齢を占う【運命線の流年法の見方】

4.運命線の太さや濃さは?

運命線の太さや濃さは、意思の強さを表します。

太くて濃い明瞭な運命線ほど意思が強いとか情熱があると占います。

また、将来についてしっかりとしたビジョンを持っている人ほど、くっきりとした力強い線が現れます。

運命線がひょろひょろだったり、切れ切れだったり、線が薄くて目立たない不明瞭な時や、運命線自体が見当たらない時は、進む道がまだはっきりと決まっていなかったり、迷いがある状態であると占います↓。

運命線が無い、線が薄い手相の見方

また、運命線にがあったり、障害線などの乱れある場合も、スランプの時期だったりと、どちらかと言えば運気が滞っている状態と占います。

運命線の乱れ

運命線の乱れは一時的に出る場合も多いので、時々チェックをして、もし島や障害線をみつけたら、無理をしないで休養を取った方がいいというサインかもしれませんね↓。

運命線に「乱れ」がある手相いろいろ

5.運命線の本数は?

運命線は複数あることが一般的でしょう。

なので、運命線が1本だけの人は、一貫性があると占います。

明瞭なくっきりした運命線が1本ある手相

特に太くてしっかりとした線が1本だけある人は、「これ!」と決めた道をとことん追求したり、わき目も振らずにひたすら走り続ける傾向があります。

よって、生涯同じ職業を通す場合が多いようで、たとえ転職をしても職種は同じだったりします↓。

運命線が1本だけある手相の見方

運命線が複数ある人でどの線も力強いなら、多方面での活躍が期待でき、サイドビジネスを行うなどの二業を持つか、異業種へ転職をする可能性も考えられます↓。

運命線が2本ある手相の見方(二重運命線)

運命線が複数(3本、4本…とたくさん)ある手相の見方

複数あるどの線も薄くてはっきりしないなら、色いろな才能がありすぎて、どれを選んだらいいのかが自分でもわからず、天職を見つけるまでに回り道をする傾向があります。

いくつも転職を繰り返して、ようやくやりたい道を見つけるというタイプかも。

運命線が全くないなら、誰かにぶら下がって生きることも可能ですが、それなりの明瞭さの運命線が確認できるなら、社会においての自分の立ち位置や他人の目や評価が気になるため、社会と全く関わらずに生きることは難しいはずです。

気持ちが曖昧なまま、流れに流されるように進んだとしても、どんな道を選んでも大成することなく、宙ぶらりんの状態に終わる可能性も出てきますので、どの線もはっきりしていないならただ闇雲に進むのではなく、一度立ち止まって自分にはどんな道が合うのか、真剣に己と向き合うところから始めてみましょう。

進むべき道が決まれば、おのずと手相もハッキリしてくるはずです。

6.運命線が分岐していたり枝分かれしていたら?

運命線の上部や下部が、二股や三又に別れている時や、線の途中に別の線が合流したり、枝分れしていると別の意味が加わります。

運命線の支線・分岐・枝分かれ・合流などがある手相

運命線の支線は、良い意味を持つものが多く、仕事や社会運の発展を意味しますが、場合によっては凶のものもあります。
運命線に二股・三又・支線・枝分かれ・分岐のある手相いろいろ

7.運命線がない場合は?

運命線は、誰にでもある線ではなく、ない人もいらっしゃいます。

目標が定まっていないと出ていないことが多く、30歳を過ぎたあたりから徐々に出てくることも多い線で、転職などの外的要因で変化することもあります。

運命線がない手相の見方

運命線は社会との関わり方を占う線ですから、運命線が無い人社会との関わりが薄いと占います。

まだ子供だったり、専業主婦やヒモなど、誰かに寄りかかって生きていくような人生を歩むかもしれません。

30歳を過ぎてもないなら、もともと自立心が旺盛なタイプではないはずです。誰かにぶら下がって生きることにも違和感を感じないでしょう。

自分で人生を切り開く力がないとか、切り開く必要がない人である、とも取れます。

言われるがままレールに乗っかっているだけで、大事なことは自分以外の誰かが決めて導いてくれるというタイプかも。

人には言えないような日陰の仕事をしている人や、隠れて生計を営む人も運命線が弱いことがあるようです。(悪事とは限りません)

逆に子供のころからしっかりした線があると、生まれながらに家業を継ぐことが決まっていたり、若いころから家計を支えなければならない等、人よりも背負うものが大きいかもしれません。

しかし、それを苦労と取るかはあなた次第です。

運命線が無い人や、あっても薄い人の手相の見方は↓のページでも詳しく紹介しております。

運命線がない人や薄い人の手相の見方(運命線の有り無しで占う)

終身雇用制度が崩れた現代にとって仕事運とは!?

『占い』は、どちらかと言えば恋愛や結婚に関するテーマが中心になりがちです。

占いに深く入り込み、依存する方も中にはいらっしゃいますが、どちらかと言えば娯楽感覚で恋の行方を占っては楽しんでいる方がほとんどだと思います。

私が過去に所属してた電話占いでも、ご相談内容の9割が恋愛相談で驚いた記憶があります。世の中の人は恋がお好きなのだと…

しかし、時には就職や転職など、将来に迷って相談してくる方もおられました。

昨今は、長く続いた不況と政府の政策が原因で非正規雇用が拡大し、我が日本の終身雇用制度はほぼ崩壊してしまいました。

厳しい就職活動の末にやっと正社員を勝ち取ったと思ったら、ブラック企業にはまり、厳しい労働条件に若者たちが苦しみ喘いでいるというニュースも流れています。

若者以外も同じで、リストラにあうなどして一度正社員という枠を外れてしまうと、再びそこに這い上がることは難しく、契約社員や派遣やパート・アルバイトと言った悪条件でこき使われ、勤め先を転々と彷徨う人達もたくさん出てきました。

私の実弟がいい例で、45歳を過ぎて非正規雇用となり、将来が不安で結婚も考えられない状況です。妻や子を養うなんて到底無理で、自分の暮らしだけで精一杯…。

努力していい大学を出ても、一度レールから外れてしまったらそこに戻ることは容易ではありません。

先が見えずに押しつぶされそうな毎日の中、皆さん必死に懸命に暮らしているのだと思います。

こんな世知がない世の中で、占いがどれだけ人様の役に立つかはわかりませんが、人生に迷ったときや何をやってもうまくいかない時に、「自分は何ができるのか」、「自分は何に向いているのか」を知るだけで、真っ暗闇の中に一筋の光が見えることもあります。

たとえ占いが悪い結果であっても、「占い通りの人生になってたまるか!!」と歯を食いしばることで、人生が大きく開けることだってあります。

ばかばかしい!占いなんぞ、世の中になくてもいいものだ!

と言われる人もいるかもしれませんが…

たかが占い、されど占い!

世の中の人全員が、占いを信じている訳ではないことは分かっていますが、一度きりの人生を悔いのないように生きるために、自分ではよい知恵が浮かばない時に時々覗いて頂いて、今後の人生のヒントくらいになったり、エールを送ることができれば…と願って書いています。

特にこの運命線の章では、そのような気持ちで記事を更新したいと思っています。

参考 運命線に関する記事は↓にまとめました

手相占い:運命線の見方