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手相占いで健康運を占う時に使う「放縦線(ほうじゅうせん)」についてご紹介します。
手相で健康状態をチェックする線として、前回、健康線(けんこうせん)をご紹介しましたが、それとよく似た線があります。
その線は全般的に放縦線と呼ばれる、疲労がある時に出やすい線なのですが、手のひらの月丘と呼ばれるゾーンに出る、どちらかと言えば横方向に伸びる線です。
放縦線は、出る位置によって多少意味合いが異なり、放縦線は下の方に出るほどセクシャルな意味が強くなります。
放縦線と健康線は、生命線の状態と併せてチェックするとよいでしょう。
ここでは、5種類の放縦線をご紹介します。
手相の放縦線(ほうじゅうせん)とは?
手の小指側の側面を見ると、感情線~手首の間のゾーンに、薄く弱い横線が出ていることがあります。その薄い横線がだんだん手のひら側の月丘まで伸びてくるような状態が、一般的な放縦線になります。
放縦線は、主要三大線(生命線・頭脳線・感情線)と比較すると、かなり薄い線です。
参考 このゾーンに出ている線が、くっきりと強い場合は反抗線や職業線の場合があります。よく似た線がありますので、↓も参考にしてください。
手相占いの基本では、手のひらに出る縦方向の線は前向きな良い線が多いため歓迎なのですが、横方向の線はあまり良い意味がありません。
手のひらに横方向の線がたくさん出ているなら、手相が曇っていることになりますから、運勢も下降気味の状態と言えるかもしれません。
今回ご紹介する放縦線も、短い線が1、2本うっすら出ている程度なら、それほど気にする必要はありませんが、線が目立っていたり、数がたくさんあるなら少し注意が必要です。
月丘の上部(頭脳線寄り)に出る放縦線 3種
まずは、月丘の比較的上の方(頭脳線や感情線の近く)に出ている放縦線を3種類ご紹介します。
“上の方”とは、月丘ゾーンの上から2/3ほどを目安にしてください。
1.カーブして下がる放縦線
月丘の上部に出ている放縦線が、カーブして手首の方に下がった状態の手相の見方になります。
放縦線は横方向に伸びる場合が多いですが、下に向かってカーブすることもあります。
このタイプの放縦線は、食生活の乱れが原因で出やすいようで、暴飲暴食がたたって胃腸が弱っている証拠です。
気になる症状があるなら、念のために検査を受けてはいかがでしょうか。
慢性的にあるなら、もともと胃腸が弱く、すぐにお腹を壊すタイプかもしれません。
タフな人と同じように飲み食いしていては身が持ちませんから、普段から胃腸に無理を掛けないような心がけが必要でしょう。
お付き合いも大事かもしれませんが、身体の方がもっと大切です!
参考 もしも、このカーブの線が強いなら、直感線(水星環)の可能性が出てきます。↓の記事も参考にしてください。
2.生命線に届かない短い放縦線
月丘に弱い横線が入る、一般的な放縦線で、長さは生命線まで届かない短いタイプになります。
月丘の上の方に入る放縦線は、胃腸障害線と言われています。
胃や腸などの内臓が弱っている印ですから、食べ過ぎ・飲み過ぎにはご注意ください。
短い線が1本だけならそれほど心配はいりません。無理さえしなければOKで、体が元気になれば自然に消えていくはずです。
しかし、放縦線が短くてもたくさんある時や、線が生命線のそばまで伸びるほど長いなら、注意が必要です。慢性的にある時も同じです。
生命線近くまで伸びていたら、健康警告と捉えましょう。
3.生命線に達する長い放縦線
放縦線が生命線を横切っている場合の手相の見方です。
放縦線が生命線を超えて、生命線の内側(親指側)まで入り込んでいるようなら、もう既に何かしらの健康トラブルが起きている可能性があります、
胃腸の病の可能性が高いのですが、それ以外の病気の場合もあります。
何かしら気になる症状があるなら、放置せずに早めに検査を受けましょう。
このタイプの放縦線が慢性的にあるなら、具体的な病気は見つからなくても、”何かいつもスッキリしない”という症状に悩まされるかもしれません。
あくまでも目安ですが、生命線と接する地点を生命線の流年法に当てはめることで、大まかな時期が分かります。
放縦線が生命線とクロスする時期は特に注意しましょう。
月丘の底部(手首線の上)に出る放縦線 2種
続いては、月丘の底部の、手首線の少し上に、横線やカーブの線が出ている時の占い方になります。
位置は、月丘ゾーンの下1/3ほどを目安にしてください。
手首のすこし上辺りの、低い位置に出る放縦線は、頭脳線や感情線の付近に出る放縦線と違って、セクシャルな意味合いが強くなります。
手首線とは、手のひらと手首の境目にある線で、かなりくっきりとした明瞭な線が3本ほどあるのが良相なのですが、不健康な人は、手首線が薄かったり、切れ切れになっていたり、本数も少ないことがあり、放縦線と区別が難しい人もいるようですが、あくまでも手首線は明瞭な線、放縦線はそれよりも薄い線と判断して下さい。
4.手首線の上辺り(月丘の底部)に出る放縦線
一般的な放縦線ですが、”出る位置が低い”という手相です。
上の方に出るのは胃腸トラブルの相でしたが、下の方に出るのはSEXのし過ぎか何かで、精力が衰えていたり、疲労がたまっている暗示になります。
放縦線は、もちろん”SEXとは無関係のただの疲労”で出ることもあるのですが、月丘の下部に出る場合は、性的な意味が加わるようです。
こちらも薄く短い線が1本くらいなら、何の心配もいりません。少し休んで体調が戻れば、消えることが多いでしょう。
しかし、線が生命線の付近まで長い場合や、数がたくさん出ている、線がだんだん明瞭になってきた…等の状態なら、SEXが原因での疲労困憊(枯れる状態)を意味したり、更年期障害、時には性病の可能性など、性行為に関連するトラブルに見舞われるかもしれません。
生命線と接する場合は、クロスする地点を生命線の流年法に当てはめて、その時期は特に注意するようにしましょう。
5.手首線の上にカーブしている放縦線(ビア・ラシビア線)
手首線の上に出ている放縦線が弓なりにカーブしていると、4よりも更にセクシャルな意味合いが強くなります。
このタイプの放縦線は、ヴィア・ラシビア、またはビア・ラシバ、または太陰線と呼ばれている、淫欲線になります。
以前、「変人の手相」として土星環をご紹介しましたが、土星環はアブノーマルな性癖がある人が多いようで、今回の手相も似たような意味合いの線になります。
ビアラシビアは、一時的に薄く出ている程度なら、刺激の強い性行為を望んだり、肉欲を欲している…という程度でしょうが、明瞭な線が常にあるなら、自由奔放なSEXを意味する線ですので、変態プレイを好むような特殊な性癖があったり、欲望や快楽に忠実で官能的な人生を送るかもしれません。
ビアラシビアにプラスして、金星丘と呼ばれるゾーンが、盛り上がって赤みを帯びていたり、グリルがあるなら、なおさらその傾向がある、激しい性欲を持つ人の手相でしょう。
ビアラシビアのカーブはもっと大きい場合もあって、手首線の上を大きくカーブを描いて、生命線の内側まで入ることもあります↓。
生命線に入り込むビアラシビアは、より奔放さが目立つかもしれません。欲望が強く、節操観念が低い、複数の異性との性愛を楽しむような刺激的な自由恋愛を愛する人です。
一見、真面目そうに見えても、実は昼と夜の顔が違う!というケースもあります。
ただ、あまりにも本能におもむくまま、自由に願望を追いかける余りに、大きな落とし穴にはまることがあり、性的な問題でのトラブルや、身体も心配です。
生命線と接する地点を生命線の流年法に当てはめて、その時期は特に欲望を抑える努力をしましょう。
参考 ヴィアラシビアについては、手のひらに出るリング(環紋)の記事でもご紹介しております。