手相の見方:頭脳線(知能線)を占う時の基礎的なポイント

手相の頭脳線・知能線の見方

頭脳線(知能線)は知性を占う掌線であり、その明瞭さや、起点の状態、伸びる方向、線の本数や状態から、頭の良し悪しや、思考の傾向を占う時に使います。

賢さやIQの高さだけでなく、理性を働かせて物事を判断できる能力の高さや、頭に関する病気なども占えます。

「頭脳線」は、感情線・生命線と並ぶ、「手相の基本3大線)と呼ばれる掌線のひとつで、人差指と親指の間から斜め下に向かって伸びる線であり、頭脳線の起点は生命線と同じなのが一般的です。

手相の三大線と呼ばれる掌線

手相占いと言えば、”太陽線や運命線、スターやフィッシュがあることが重要!”と思っている方も多いかもしれませんが、太陽線運命線、スターなどの「紋」はあくまでも脇役であり、手相の主役は三大線なのです。

三大線の中で一番重要な線が生命線であることは過去に説明しましたが、生命線と接することも多い頭脳線も、生命線に負けないくらい重要な掌線になります。健康な肉体は重要なことですが、ゴリラのような強靭さを持っていても、”おつむ”が弱ければ発展は望めませんから!

また、感情をコントロールすることも重要ですから、心身、頭脳、感情の3つはバランスが大切で、3大線はどれも重要だという事なのです。

1回目の今日は、頭脳線で手相を占う時にチェックする、基礎的なポイントをざっくりとご紹介します。

標準的な頭脳線とは?

手相を占うには、まず、標準を知ることが大事です。

頭脳線の標準のポイントは3つ。

頭脳線(知能線)の標準的な形

  1. 起点:生命線と同じ場所から出てすぐに離れる(2本の線の重なりはわずか)
  2. 向き:緩やかに下向きにカーブして月丘の上部~中央部に向かう
  3. 長さ:小指と薬指の間のラインくらい

標準的な頭脳線と比較して、起点・向き・長さを見て、更に本数や線の明瞭さ、枝分かれ、障害線や島などの「乱れ」があるかどうか等のポイントを、一つ一つチェックしていきます。

必ず両手をチェックし、両手の状態が大きく異なるなら、両方の可能性があると占います。そして、後日もう一度確認して変化がないかを確かめましょう。変化がある手が確認できれば、今後はその手を重点的に見るようにしましょう。

頭脳線を占う9種類のポイント

1.頭脳線で何を占うか?

手相の頭脳線の見方

頭脳線(知能線)で占えることは以下の通りです。

  • 賢さ
  • 思考の傾向
  • 才能と適性
  • 頭に関する健康トラブル

“頭に関する健康トラブル”とは、頭部の外傷のことだけではなく、頭の中身に関する病気や、精神的な鬱病なども含みます。

2.頭脳線の線の太さや濃さで占う

頭脳線が明瞭な手相

手相の基本3大線は大抵の人にあるくっきりした線ですが(ますかけなら2本しかない)、頭脳線の太さや明瞭さは、生命線・感情線と比較します。

頭脳線が太くて濃いと、賢い人が多く、常に頭を働かせています。

“頭脳線が長いと頭がいい”という説もありますが、賢さはむしろ、長さよりも太さや本数に比例していると思います

頭脳線が太くて濃い手相の見方

頭脳線が明瞭な手相の見方(濃い・太い・深い)

頭脳線が全くない!と言う人はかなり稀ですが(変な場所に離れて出ている人はいます)、頭脳線の薄い人や弱々しい人は、考えることが苦手だったり、頭の回転が遅いようです。

頭脳線が薄くて細い手相

頭脳線が不明瞭な手相の見方(薄い・細い・浅い)

頭脳線がない手相の見方

頭脳線がない手相の見方

3.頭脳線の起点の状態で占う

頭脳線の起点の標準

頭脳線は生命線と起点が同じところから出ているのが一般的ですが、起点が離れている人もいれば、2本の線が長~く重なっている人もいて、起点の重なり具合や離れ具合から、行動力や、実行するまでのスピードを占うことができます。

頭脳線と生命線の2本の線が、

  • 長く重なっていると、行動するまでに時間がかかるタイプ
  • 大きく離れていると、考えるより先に身体が動くというタイプ

と占います。

詳しくは、

生命線と知能線の起点で占う

生命線と頭脳線の起点が離れているか、重なっているかで占う手相の見方

頭脳線が大きく離れた手相

頭脳線(知能線)が極端に離れている、意外な場所にある手相 4種(頭脳線が異形)

をご覧ください。

ちなみに、生命線の起点の標準は、人差指の付け根~親指の付け根までの長さの1/2あたりになりますので、頭脳線も同じ場所から出ているなら、頭脳線の起点も標準的と言う事になります。

生命線と頭脳線の起点が同じなら、↓の記事も参考にしてください。

生命線の起点で占う手相

生命線のスタート地点で「覇気」のあるなしを占う手相の見方

4.頭脳線の長さで占う

頭脳線(知能線)の長さで占う

頭脳線の長さの標準は、小指と薬指の股のラインになります。

※但し、頭脳線が生命線に沿って手首辺りまで下がっている場合はこの標準ラインは当てになりません。

頭脳線は線の伸びる方向も重要ですから、線の長さだけでは何とも言えませんが、考える長さが関係していて、

  • 頭脳線の極端に短い人は、物事を深く考えないタイプ
  • 頭脳線が長い人は、物事をじっくりと考えるタイプ

と占います。

「頭脳線が長い人は知的」という占い方も確かにありますが、それがそのまま「賢さ」につながるわけではないようで、考えなしにすぐに結論を出すような人よりは、熟考した上で結論を出す方が知的、という程度にお考え下さい。

5.頭脳線の向き・終点で占う

頭脳線(知能線)の向き・終点で占う

頭脳線は、曲線的にやや斜め下に下がるのが一般的ですが、稀に横方向に真っすぐ伸びる人もいらっしゃいます。

  • 横方向に伸びる直線的な頭脳線は、現実的
  • 曲線的で下がれば下がるほど、夢見がち

という手相の意味があります。

頭脳線のゴール地点は、斜め下方向に下がった線がそのままの流れで月丘の上部~中央部に入り込むのが自然ですが、カーブせずに真っ直ぐ伸びる場合もあれば、深くカーブして生命線を巻き込むようにゴールする場合もあり、感情線の形は本当に様々です↓。

頭脳線の向きとゴールで占ういろいろ

頭脳線の向き・ゴール地点で占う手相の見方一覧(11種)

6.頭脳線の本数で占う

一般的な二重頭脳線

頭脳線は1本だけあるのが一般的ですが、ごく稀に、2本、3本と複数ある人もいらっしゃいます。

頭脳線が2本ある手相を、「二重頭脳線(二重知能線)」と呼びますが、人の2倍の知性を持っていると占いますので、IQの高い人や、賢い人が多い手相です!

参考 頭脳線の上だけでなく、生命線と頭脳線の間に二重頭脳線が出る可能性もあります↓

生命線と頭脳線の間にもう一本別の線がある手相

生命線と頭脳線(知能線)の間にもう1本別の線がある手相の見方(二重生命線・二重頭脳線)

7.頭脳線の枝分かれ・支線・分岐で占う

頭脳線の支線・枝分かれ・二股

頭脳線から上向きや下向きに支線が出ることや、先端が二股・三又に別れたり、小さく枝分かれすることがあります。

支線が感情線と接したり、支線のゴール地点によっても意味が異なります↓

頭脳線の末端が二又、三つ又に分岐していたり、頭脳線上や下から支線が出ている手相を集めました。 1.頭脳線が二股・三つ又に分かれた手相 ...

8.頭脳線の特殊紋(スターやフィッシュ、ほくろなど)で占う

頭脳線・知能線の紋

頭脳線に、スターやフィッシュなどの特殊紋が重なる場合がありますが、紋の意味によって、頭脳線の意味を強めるものと、逆に弱めるものがあり、紋の種類によって意味がバラバラですので、改めて記事にします。

※記事を更新しましたらリンクを貼りたいと思います。

参考 特殊紋については↓にまとめております。

手相の特殊紋一覧画像

手相の紋で占う(魚紋・星紋・黒子紋など9種)

9.頭脳線の乱れ(障害線や途切れなど)で占う

頭脳線。知能線の乱れで占う

明瞭な良い頭脳線でも、線に障害線や途切れ、島などの「乱れ」があると、その意味を弱めます。

頭脳線の「乱れ」についても、「乱れ」の種類によって深刻な場合があればそうでもないこともあり、意味が異なります↓。

頭脳線の「乱れ」について書いた記事をこちらにまとめました。 手相の頭脳線(知能線とも言います)は、主に知性や思考の傾向...

10.頭脳線と感情線が一本に合体している手相(桝掛線(ますかけ線))

頭脳線が感情線と一体化している、いわゆるマスカケ相と呼ばれる珍しい手相があります。

片手マスカケは時々見かけますが、両手マスカケはなかなかお目にかかれない手相です↓。

桝掛線

ますかけ線(桝掛線)の手相の見方◆頭脳線と感情線が一本に合体している手相

参考 純粋なますかけ線よりも、変形ますかけ(マシカケ)の方が、案外、世渡りはうまいようです。

変形マスカケのある手相

変形ますかけ(マスカケに支線)のある手相の見方

 頭の良い人と頭の悪い人

さて、頭脳線の見方のポイントを9種類ご紹介しましたが、何となくでもご理解いただけたでしょうか?

良い頭脳線を持っている人は、遺伝的に生まれつき頭が良かったり、特殊な才能を持って生まれるという場合もありますが、頭脳を使う機会に恵まれるという見方もします。

“脳は使えば使うほど良い”と聞きますから、頭を使う機会に恵まれれば、自然に良い刺激が脳にインプットされて知識が蓄えられ、結果的に知性が豊かになって、その知性を活かせる知的労働を選ぶ割合が高くなるのです。

その逆で、頭脳線の状態の悪い人は、”頭を使う機会が少ない(少なかった)ために頭が悪い”という見方ができます。

では、頭が悪いというのはどんな状態を指すのか?

  • 記憶力が悪い
  • すぐに忘れる
  • 仮説を立てることなく思いつきで行動するため、同じミスをしたり要領が悪い
  • クイズなどにひらめかない
  • 話しの要点をまとめられずだらだらとした会話をしてしまう
  • 理性がない

などなど・・・私も思い当たることばかりです(/o\)

ただ、これまでは頭を使う機会に恵まれなかったとしても、鍛えれば多少は改善されるようなこともあるので、本人の努力次第で頭を良くできる可能性は0ではありません。

特に頭脳線の状態が悪いと、頭の疾病や重大な判断ミスをして人生が大きく変化してしまうこともあるため、積極的に脳トレを行って頭脳を使っていけば、頭の働きも良くなってバカな選択をしなくなるかもしれませんし、次第に頭脳線の状態も良い形に変化するかもしれません。

ネットで検索すると、”頭が良くなる方法”がたくさん出てきますので、頭脳線の状態が悪いなら、どんどん頭を使って脳を活性化させましょう!

本人の努力ではままならない何らかの影響で知能が低かったり、脳に障害がある等のケースも存在しますが、手相占いでこの違いを判別することは難しいため、頭脳線の状態が悪い場合は、両方の可能性があることになります。

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