生命線と頭脳線の起点が離れているか(離れ型)、重なっているかで占う手相の見方

生命線と頭脳線の起点の密着具合で占う

生命線と知能線(頭脳線とも言います)という2本の掌線の、起点の重なり具合や離れ具合から、行動力や、実行するまでのスピードを占うことができます。

生命線の起点と頭能線(知能線)の起点は、同じなのが一般的です。

同じところからスタートしていて、2本の線が少しだけ重なってすぐに離れるのが標準とお考え下さい。

生命線と頭脳線の起点の標準

ざっくりと申し上げると、この2本の線が、

  • 長く重なっていると、行動するまでに時間を要するタイプで、
  • 大きく離れていると、考えるより先に身体が動くというタイプ

のようですが、もう少し細かく分けてご紹介します。

生命線と頭脳線の重なりの基準

生命線と知能線の起点の重なりの基準

手のサイズには個人差がありますので、厳密に何cmとは申し上げられませんが、“人指し指”の幅を基準にして、

  • 人指し指の幅の半分くらいまでなら、少しの重なり(標準的)
  • 人指し指と中指の股くらいなら、やや長く重なっている
  • 中指の下まで重なっているなら、かなり密着している

と大まかにお考え下さい。

生命線と知能線の起点で占う

また、生命線と頭脳線の起点の重なりが全くない、起点の離れた、いわゆる「離れ型」と呼ばれる手相もあります↓。

頭脳線が大きく離れた手相

1.生命線と知能線の起点が同じで、少しだけ重なる手相(標準的)

生命線と頭脳線の起点の状態の標準

起点を同じくする生命線と頭脳線(知能線)が、少しだけ重なっている手相は標準的で、大半がこのタイプです。

堅実で、ある程度の計画を立てた上で行動に移します。

困った時は誰かを頼ったり、あてにしたりもしますが、べったりと依存することは苦手です。

一見柔軟で、新しい挑戦や冒険をしそうに見えても、最後には無難な道を選んでいることが多いはずです。

決して臆病な訳ではありませんが、常識的で型通りなところがあるため、やりたい事があっても、家族や周りのことを気遣って思い切った行動ができなかったり、他の人はどうなのかが気になって、様子を伺っている間に時期を逃すことがあります。

また、すぐに行動したとしても、「軽率だったかな?」と途中で不安になったり、後悔しやすいタイプでもあるので、勝算があるかどうかしっかり見極めてから実行に移した方が、スムーズにゴールまでたどり着きやすいでしょう。

2.生命線と知能線の起点が同じで、長く密着している手相

生命線と頭脳線の起点が長く密着している

生命線と頭脳線の起点が長く重なっていると、内向的でデリケートな性格の人が多いようです。

新しい挑戦が苦手なため、何にでもすぐに飛びつくようなタイプではなく、準備期間も長めで、じっくりと様子を伺います。

新しいことに臆さないように見えても、案外こじんまりと終わりやすいようです。また、親離れが遅い傾向があります。

何事も順序を立てて考えるため、軽率な行動は取らない分、突拍子もないことをやらかす心配はありませんが、何をするにも長時間悩んだり、決断が遅いタイプかもしれません。

誰かに依存して、自分の意思で物事を決められなかったり、石橋を叩きすぎて壊して、結局渡れない…という事態になることも!

かなりの慎重派で安定志向のため、慣例を重んじたり、周りのことを考えすぎたり、リスクを伴うような冒険を好まないゆえ、大きな失敗は少ない代わりに大きな成功にも縁がなくなってしまうのです。

最初の一歩を踏み出すまでに、時間がかかるタイプでしょう。

特に、生命線と頭脳線の重なりがかなり大きく、中指の下まで密着しているような手相を持つ人はその傾向が強く、慎重を通り越して臆病者になってしまいがちです。

簡単に流されずに、「これ!」と決めたことを熱心に取り組む姿勢は素晴らしいのですが、刺激や変化を恐れてばかりいては、型にはまった面白みのない人生になってしまいます。

やりたいことがあるのに、やらずに後悔することは一番もったいないことなので、時には失敗を恐れずに、思い切って大胆に挑戦することも必要です。

3.生命線と頭脳線の起点が同じで、すぐに離れている手相

生命線と頭脳線の起点がすぐに離れている手相

生命線と頭脳線の起点は同じだけれど、2本の線が重なることはほとんどなく、すぐに離れているような手相になります。

生命線と頭脳線の起点が接触している人は、起点が離れている人と比べると用心深く、自分のことだけではなく周りのことも考えます。

とは言え、起点が密着しすぎると、行動が慎重になりすぎてしまう嫌いがありますが、この手相は、計画性や用心深さを持ちつつ、実行力もあるという、両方のいいとこ取りの手相になります。

人の目を気にするため、周りが見えなくなるくらい暴走するようなことも無く、自分を客観的に見ることができる優れたバランス感覚をもっているので、失敗も少なく適度な安定感があるでしょう。

社会的な発展が期待できそうな良い手相です。

4.生命線と知能線の起点が離れている「離れ型」の手相(4種)

生命線と頭脳線の起点が離れている離れ型の手相

生命線と頭脳線の起点が離れている手相は、「離れ型」と呼ばれており、外向的な性格の持ち主が多く、振り切った生き方をしやすいでしょう。

画一的な考えや慣習などに縛られない、多様性を持つ人に多い手相でしょう。

このタイプの手相は、手相家の島田秀平さんが「KY線」と名付けて有名になりました。

起点が離れているタイプにも4種類あって、

  1. 少し離れているタイプ
  2. 起点が大きく離れているタイプ
  3. かなり離れて頭脳線が意外な場所にあるタイプ
  4. 生命線の内側(下)から頭脳線が出るタイプ

をそれぞれ説明いたします。

A.起点が少し離れている手相

生命線と知能線の起点がやや離れている手相

のタイプに近いのですが、生命線と頭脳線の起点が、少しだけ離れているタイプの手相です。

生命線と頭脳線の起点が離れていると、周りの目を気にしなくなったり、用心深さや慎重さがなくなるのでそこは注意して頂きたいのですが、その分、実行力に磨きがかかり、独立心も旺盛になります。

思いたってから行動するまでのスピードは速い方ですが、少しの「離れ型」なら、とんでもない無謀や無茶はしない現実的なタイプですから、こちらも発展が楽しみな手相でしょう。

ただ、やや協調性に欠けるところがあって、人から支配されたり、人に合わせることが鬱陶しく感じ、集団行動やチームでの作業が苦手です。

個人プレイに走りやすいでしょう。

しかし、何かを成し遂げるためには、誰かの協力が必要な場合もありますから、自分勝手に突き進まずに、時々は周りを見る余裕も持つようにしましょう。

B.起点が大きく離れている手相(じゃじゃ馬の相)

生命線と頭脳線の起点が大きく離れているKY線、じゃじゃ馬の相

生命線と知能線の起点が大きく離れている手相は、じゃじゃ馬の相と呼ばれ、一度ひらめいたらじっとしていることが出来なくなります。

振り切った生き方をするタイプでしょう。

手相芸人の島田秀平さんが、この線のことをKY線と呼んでTVで話題になりましたので、意味をご存知の方も多いのではないでしょうか。

特に、人指し指の下の木星丘から生命線が出ている手相は、向上心が強く、素晴らしい行動力を持っているのですが、知能線と大きく離れているせいで用心深さや慎重さが失われ、ろくに準備もせずに、冒険に出てしまうようなところがちょっと心配な、猪突猛進タイプです。

糸の切れた凧のように、自由に風に乗って、行ったっきり帰ってこないような人です。

束縛が大嫌いなので、人の助言を素直に聞きません。周りがどう思うかなどお構いなし。人の目など気にせずに、思いのままに突き進もうとします。

普通とはちょっと違った型破りな方法を選んだり、独自の道を進む傾向が強いでしょう。

また、幼少期に普通とは違った変わった環境で育つこともあり、人格が形成されるような頭脳発達の時期に刺激的な日常を送ることよって、破天荒な性格や、1つのことに固執しない柔軟性を身につけるでしょう。

大きな発展性を秘めている手相ですが、無計画に無謀な行動をし、失敗してみてようやく間違いに気が付く…という結果にもなりやすいようです。

とりあえず挑戦してみるところは、やらずに後悔するよりもずっと素晴らしいことですが、行動する前にちょっとだけ落ち着いて、周りのことも考えたり事前に計画を立てることで、もっと良い結果を生み出せるはずですから、ここは強く意識してみましょう。

C.生命線と頭脳線が、かなり離れている手相の見方(頭脳線が意外なところにある)

頭脳線が大きく離れた手相

生命線と頭脳線が大きく離れている、と言うよりは、頭脳線が異形で意外な場所にある手相になります。もしかすると、自分の手相には”頭脳線がない”と思っているかもしれません。

頭脳線が無い手相は、ますかけ線である可能性が高いですが、案外変わったところに離れて出る「頭脳線が異形」というレアなケースもあります。

頭脳線は手のひらをピンと張っても消えない強い線ですから、生命線と感情線の他にそのようなくっきりした線があるなら、異形の頭脳線を疑ってみましょう。

生命線と頭脳線の距離が、離れれば離れるほど、無鉄砲になりやすいのですが、頭脳線の位置によって意味が異なります。

こちらの手相の見方については、

頭脳線(知能線)が極端に離れている、意外な場所にある手相 4種(頭脳線が異形)

をご覧ください。

D.生命線の下(内側)から頭脳線が出る手相の見方

生命線の内側から頭脳線が出る手相

生命線と頭脳線の起点が離れている「離れ型」の中でも、生命線の下(内側)が起点になっている頭脳線になります。

生命線の下~親指の付け根までのゾーンは、第一火星丘と呼ばれる「闘争心」や「行動力」を表す丘ですから、やや発達しているのは良いことですが、異常に発達し過ぎると神経質で粗暴な面が表に出やすくなります。

よって、こちら手相も、神経質なところが強調されて、疑り深くなったり、取り越し苦労が多くなるため、逆に実行力にブレーキを掛けてしまうところがあるでしょう。

こちらの手相については、

生命線の下(内側)から頭脳線が出る手相の見方(生命線と頭脳線が交差する手相)

をご覧ください。

以上となります。